みんな大好き、アンパンマン。
当時、アンパンマンに夢中になっていた私も大人になり…
あるとき疑問が浮かびました。
アンパンマンの強さがあれば、ばいきんまんを完全にやっつけてしまうことができるのではないか。
どうして何度も何度もばいきんまんの襲撃を許しているのか。
大学である経営者の講義を受けたとき、その疑問に対する答えに気づきました。
アンパンマンにとって、ばいきんまんはステークホルダーなのです。
ステークホルダーは日本語では「利害関係者」といいます。
自らの活動によって影響を受ける人たちのことです。
「利害」関係なので、利益だけではなく、損害を被るような関係もあります。
『何のために生まれて 何をして生きるのか』
アンパンマンの場合は「正義」ですね。そして、ばいきんまんは「悪」です。
「悪」がなければ「正義」は存在しません。
アンパンマンは人助けをすることによって存在意義を見出しています。
前に進むためには「利益」と「損害」と上手に付き合っていく必要があります。
アンパンマンを「企業」と考えた場合、
『何のために生まれて 何をして生きるのか』 は「経営理念」になりますね。
企業の経営理念を見ると、その企業の存在意義、進む方向、
ステークホルダーがなんとなくつかめます。
世の中の出来事をアンパンマンワールドに置き換えてみると、
いろんなことが見えてくるかもしれません。